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Britten "Peter Grimes" / Richard Armstrong , New National Theatre , Tokyo Philharmonic Orchestra @ New National Theatre

14時から新国立劇場でピーター・グライムズ。4つくらい隣の席に知り合いが。二人ともサラリーマンなのに平日になにしてるんだか。ここのマチネは、仕事サボって来ている40代前後のサラリーマンとご老人としかいないけれども。客席はけっこう空いていたかと思われる。
2010年のシーズンから尾高忠明が芸術監督なのだが、公演でそれほど振るわけでもなく、2014年からの監督が飯守泰次郎に決まってしまった。急逝してしまった若杉の代役とはいえ、実績が少ないわけだが、このオペラをプログラムしたことはイギリスで長年活躍していた彼の成果として挙げられるかもしれない。

指揮はリチャード・アームストロングというイギリスオペラ劇場職人。ドイツで言えばペーター・シュナイダーみたいなポジションですかね。派手でもないし、変なこともしないけど、手堅い。オケは東フィルが担当だったのだが、金管はいつものことながら、全体的には悪くなかったと思う。
今回の公演のポイントは、ウィリー・デッカーの演出。もともとブリュッセルのモネ劇場での演出を借りてきたもの。ステージセットはシンプルなものだが、役者の動きや照明のあて方の表現が豊かで、所作の一つ一つに意味を求めてしまいそうになる演出だった。

それにしても、このオペラは暗い。徒弟の子供を過労死させる主人公が村人からいじめられ、それを救おうとする女性も村八分的な存在で、島国の陰湿な村社会の構造に気分が悪くなるオペラですよ。日本人は特に共感しやすい。その社会構造と登場人物の心理の動きはわかりやすく表現されていた演出だと思った。最後の所作に至るまで。海の物語りなのに、海っぽさが全然感じられなかったのは残念。あと、主人公の徒弟に対するショタコン的なところも、ブリテンのオペラだけに、あってもいいのかなと思うのですが、まあ難しいかな。主人公を歌うスケルトンは、いい声ですが、ちょっとワーグナーっぽい。あと船長を歌ったジョナサン・サマーズが良かったよ思った。

この公演はシーズンひとつ目でいきなりアタリだったと思います。もしかしたら今シーズン最高かもしれない。
新国の三澤洋史率いる合唱団は、現在、オペラコーラスとしては世界的に見ても相当上のレベルだと思う。これを聴くだけでもいいかもしれないくらい。ピーター・グライムズは第3幕の冒頭など、コーラスの聴きどころが多く、堪能できた。三澤氏本人のブログも読み応えがある。休憩中、尾高氏をお見かけした。ロビーにいた客の3割くらいは「あんたが振ってくれよ」と思ってたんじゃないかな。
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Shinya Takeuchi

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