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Maxim Vengerov , Itamar Golan @ Hitomi memorial Hall

18時半というちょっと珍しい時間から、人見記念講堂でヴェンゲーロフのリサイタル。席は全体的に余っていて当日券もあり。

はじめのバッハのパルティータ第2番を聴いて、ヴェンゲーロフは完全にスタイルを変えてしまったのかと思った。もしかしたら、復帰はしたものの、テクニックがかなり落ちてしまったのかもと。上半身はほどんど動かさず、ビブラートも相当控えめ。しかもインテンポで、近代以降のバイオリニストがテンポを動かしたがるようなところでも、全く動じず、シャコンヌの転調することろ以降もテンポが落ちたくらい。丁寧で音の一つ一つが響き渡り、ある意味、息が詰まるような演奏ではあった。
ところが、続くシューベルトを聴いて、バッハだけはそういうスタイルで弾いたのだということがわかった。もともと発表されていたプログラムはヘンデルだったと思うが、シューベルトに変わってよかったと思う。以前ほど、くどくなはないが、ロシア系だなと思わせるビブラート多めのロマンティックなシューベルトだった。

後半はベートーヴェンのクロイツェル。この曲はどうしてもピアニストの方に耳がいく。イタマール・ゴランは演奏のアクションも含めて面白いピアニストだ。フレーズの最後をほんのちょっとだけ伸ばしたり、第3楽章のコーダの手前での「忘れちゃったのか?」と思うほどのパウゼを取ったりする、歌いまわしのくどいヴァイオリニストによく合わせていた。昔は弓をもっと長くとり、フレーズも長く取ることが多かったと思うのだが、長めのフレーズで音が濁り伸び切らないことも多く、またハイポジションでのピッチが不安定なところもあったので、肩の故障が影響しているのかなと思った。あと、太くなった(体型が)のも影響しているかもしれない。

ヴェンゲーロフ自身のたどたどしい日本語による曲紹介のあと弾いたアンコールの1曲め、ブラームスのハンガリー舞曲第1番で悪魔が降りた。重音でバッチリ決まったビブラートや2部目に入ったところのアーティキュレーションはまさに彼ならでは。続く、ヴェニャフスキのスケルツォ・タランテラ。あああああ、もうバッハで疑って申し訳なかったほどだ。この熱くてむせ返るような音が聴きたかったのですよ。そのあと、タイスの瞑想曲でしっとりと聴かせ、これで終わりかと思いきや、最後に「ふるさと」。誰の編曲かはわからなかったが、かなり大げさなアレンジでした。
うれしそうにアンコールを演奏する二人を見て、また聴きたいなと思った。

  • Bach / Partita No.2
  • Schubert / Violin Sonata op.162
  • Beethoven / Violin Sonata No.9
  • encore : Brahms / Hungarian Dance No.1
  • Wieniawski / Scherzo-Tarantelle
  • Maasnet / Meditation de Thais
  • Trad / Furusato
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Shinya Takeuchi

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