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CD : Michael Nanasakov

Michael Nanasakov : Godowsky / Edtudes : 1991年にナナサコフがデビューしたのがゴドフスキのショパンのエチュードによる練習曲の抜粋だった。それから19年の間に、この曲のグランテやアムランによる全曲の録音が登場し、アムランの来日、アムランをはじめとしてリベッタやベレゾフスキによる日本での実演とこの曲に触れる機会が格段に増した。そして今年、わが先輩・西村氏の校訂による日本版の楽譜(上巻下巻)までも登場した。もちろんナナサコフはこの間、アルカンへの挑戦、ソラブジによる挫折など経験を積んできている。しかし、この練習曲全曲の再録音の聴きやすさや完成度の高さは、単純にナナサコフの腕が上がったというだけではなく、ゴドフスキやピアノに関する状況の変化、情報の増大も考慮しなければならないだろう。もちろん人が弾くことを考えれば不自然なところもあるが、そこをふくめて楽しむのがナナサコフの本筋だと思う。ネットを見るとMIDIとシンセで鳴らしていると勘違いし、騙されたとか面白くないとか誰でも思いつくとか言っている人もいるが、これは自動演奏ピアノを用いて楽器を鳴らして録音されたものであり、ピアノとシーケンサーの制御と音響の制約と限界を経験で乗り越えた職人の仕事であることを知ってほしい(参考)。

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